「永久保証の投資先」  ルカ12章31節−34節  2017年11月5日(日) 港キリスト教会

      「永久保証の投資先」  ルカ12章31節−34節 
 聖書には、何々してはいけないという消極的な勧めと、何々しなさいという積極的な勧めとがある。そして、消極的な勧めは慰められ、励まされる。しかし、主は消極的な勧め以上に彼らに伝えようとされたのは積極的な勧めと思われる。
 それは、何はともあれ(プレーン:いずれにせよ、にもかかわらず、それでもなお、さらに、なおその上に)という言葉からも推測できる。では積極的な勧めについて見ましょう。

 第1は神の国を求めなさい(31節)。神の国を求めるとは何を意味するのか。

 それは、地上のことだけを求めて生きるのではなく、神の御心(神に喜ばれることは何か)を思いつつ生きることである。主は、何はともあれ(心配もあり、思い煩いもあるが)、まず神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物はそれに加えて与えると約束された。

 第2は恐れないように(32節)。

 これから先々、弟子たちの身に思いがけない恐ろしいことが起こり、多くの災難や危険な目に遭う。全能の神を信じていても最悪がある。思うようにいかないこと、悲しいこと、苦しい目にあうことが多々ある。しかし、御国において彼らのために大きな報いが用意されている。恐れることのない理由は、地上においてたとえどのようなことがあっても、神の国は神を信じる人のものだという、天の父の確かな約束があるから。地上の幸せ、地上の成功、地上の豊かさが神の国に入る保証とはならない。

 最後は、天に宝を積みなさい(33,34節)。天に宝を積むことは決して容易なことではない。天に宝を積むことは、地上のものを失うという犠牲が伴う。しかし、お金や財産に心が縛られ過ぎると、思い悩みや心配の種がますます増える。たとえ、この世の投資に成功したとしても、あの世には何一つ持って出ることはできない。
「自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。」(マタイ6章19、20節)
 
 さて、この世界で最も価値ある投資とは何か。それは、主イエスが十字架の上で、罪ある私たちの救いのために、ご自身の尊いいのちをささげてくださった(愛の投資)ことではないか。
 主イエスは、永久保証の投資先がどこにあるのかを、ご自身のいのちを賭して私たちに示された。永久に保証され、永久に報われるところへの投資を忘れることがないようにしたい!