「生ける神から離れないように」 第2歴代誌18章1節、20章1-4節の要約  16. 6/5

  「生ける神から離れないように」 第2歴代誌18章1節、20章1-4節の要約  16. 6/5 港
 歴代誌の著者はエズラと言われています。ダビデ王から諸王たちの信仰と不信仰による繁栄と滅亡の記録です。登場するヨシャパテ王(BC872—848年治世)はダビデより6代目の南ユダの王。彼はバアルの偶像を破壊し、積極的に律法を民に教え、強大な軍隊を保持し、非常に強くなりました。 
ところが、その後にヨシャパテ王は、神を恐れず、預言者を迫害し、バアル崇拝に堕落していた北イスラエルの王アハブと親戚関係を結んだために、異教徒のモアブ人、アモン人との領土争いに巻き込まれて行ったのです。これらのことから3つの教訓について学びましょう。  
①信仰を守り通す。
信仰を持って後に教会を離れ、20年、30年、場合によっては40年後に再び教会に戻られ方もあります。教会を離れられるには、様々な事情があるかと思います。とはいえ、イエス・キリストの素晴らしい救いにあずかったのですから、主にお会いする時まで信仰を堅持しましょう!
「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。」(第2テモテ4章7節)
②この世の誘惑や、この世に関わり過ぎに警戒する。 
 ヨシャパテ王は、北イスラエルのアハブ王と親戚関係を結んだ結果、異教徒の争いに巻き込まれるという負の刈り取りを余儀なくされたのです。世の誘惑や世の影響力には要注意であります。
 第2テモテ4章10節に「デマスはこの世を愛し、私を捨ててテサロニケに行ってしまい」と書かれています。少し以前に書かれたコロサイの手紙の4章14節では「愛する医者ルカ、それにデマスが、あなたがたによろしくと言っています。」と書かれています。
デマスはキリストの弟子でした。パウロの一回目の投獄においては、同労者として扱われているのですが、パウロの二回目の投獄の時に、デマスはパウロを捨ててしまったのです。
 私たちも「この世」にいても、「この世」に飲み込まれないように、神のみことばに目を留めて歩みましょう!
「この世と調子を合わせてはなりません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるかをわきまえ知るために、心の一心によって自分を変えなさい。」(ローマ書12章2節)
③ 順風満帆である時ほど要注意。
南ユダの王になったヨシャパテは、主の教えに励み、律法を民に教えていたのですが、国の繁栄と強大な軍隊の保有が彼の心のおごりとなり、あるいは油断となり、神のみに信頼するという当初の熱心な信仰姿勢が弱体化して行ったのです。
私たちは神様を信頼しているつもりであっても、人生が順調に行っている時は慢心に陥りやすく、試練や困難にぶつかると神様につぶやき、疑心暗鬼に陥りやすいのです。しかし、どんな時でも神様に信頼し、忍耐して神様を待ち望み、そして、神様の恵みに対して感謝を忘れないようにしましょう!
「民よ。どんなときにも、神に信頼せよ。あなたがたの心を神の御前に注ぎ出せ。神はわれらの避けどころである。」(詩篇62篇8節)