「イエスの誕生に隠された真実」  ルカ1章26−38節 2017/12/24(日)クリスマス礼拝 

「イエスの誕生に隠された真実」  ルカ1章26−38節

 クリスマス物語は、私たちの国では西欧の神話、あるいは作り話と思っている人が少なくない。というのもクリスマスの出来事があまりにも信じ難いものだからである。処女マリヤの懐妊・男の子の誕生・イエスと名付けることを告知し、幼子の将来についても預言した御使いガブリエルの登場。また、はるばる遠国から輝く星に導かれ、幼子イエスを礼拝した東方の博士たち。他にもイエスの誕生に纏わる不思議は数多くある。

 ではこの不思議なクリスマスにおける隠された真実とは何か。 
 ❶イエスは私たちにとって助け主、慰め主、励まし主である 神の御子イエスはこの世界に来られ、私たちと同じ人となられたゆえに、イエスは私たちの人生における全ての悩み・悲しみ・苦しみ・痛みを分かって下さる。「イエスは、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。」(ヘブル4章15節)
  
 ❷神を信じた人の心の中にイエスはおられる「見よ。処女が身ごもっている。そして男の子を産む。の名はインマヌエルと呼ばれる。訳すと神は私たちとともにおられる。」(マタイ1章23節)まことの神から離れている人間には心の空しさがある。そして、その空しさはこの世のものでは満たせない。しかし、空虚な心の部屋にイエスをお招き(受け入れる)した時に心が満たされる。「わたしは決してあなたを離れず、またあなたを捨てない。」(ヘブル13章5節)

 ❸イエスはまことの救い主 イエスは、私たちの罪の身代わりとなり十字架にかかり、死から三日目に墓よりよみがえられた救い主であると信じるなら、すべての罪が赦され、神の子とされ、死後天国に行くことができる。このすばらしい神からのプレゼントこそクリスマスに秘められた真実である。

 クリスマスは人間の創出ではない。神の一方的な恵みによる史実である。しかもその恵みは、何の分け隔てなく、えこひいきや差別もなく、万人に向けられている。なぜなら神はすべての人をご自身の愛の対象として造られたからである。

「神は、実にそのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」ヨハネ3章16節)