「思いがけない祈りの答え」—気落ちした民を励まし助けるために−第2歴代誌20章14節〜30節の要約 16.7/3

「思いがけない祈りの答え」ー気落ちした民を励まし助けるために−
      第2歴代誌20章14節〜30節の要約 16.7/3 港
 ヨシャパテ王による政略結婚は、異教の国々との戦いに巻き込まれ、しかも敵の軍事力が圧倒的に勝り南ユダ王国は万事休す。その時「王は主に目を注ぎ、国民は主の前に立っていた。」王や国民の切なる祈りは神に届き、そして主の霊がヤハジエルの上に臨んだ。今、王や国民が祈り求めていないことが起こった。神様はしばしば私たちの思いを超えた方法によって祈りに答えられる。
 突然登場したヤハジエルついての詳細は不明。聖書注解では「彼はアサフ族で、聖歌隊の一員。レビ人でしたが、祭司でもなく、名の知れた預言者でもなかった。神は、どこで、どういう人を用いられるかは分からない。しかし、ヤハジエルは、忠実に彼の日常の任務を果たし、この日も皆とともに、熱心に祈っていたことでしょう。」と記している。神様は、おびただしい敵軍との戦いに聖歌隊の一員に過ぎないヤハジエルを用いられたのには何か理由があるのでしょうか。
母マリヤも神に選ばれた人でした。それは、彼女が特別な人間だからでなく、ごく普通の人で、社会的には貧しい身分でしたが、主は彼女の信仰を見てイエスの母に選ばれたのです。両者の共通点は神の前における信仰の姿勢と忠実さです。『よくやった。良いしもべだ。あなたはほんの小さな事にも忠実だったから、十の町を支配する者になりなさい』(ルカ19章17節)
信仰者において小さな事に忠実であることは基本的でかつ大切なことです。
神様の前では、地位や身分や家柄や能力ではなく、たとえ小さな者であっても、忠実な人は主に喜ばれ、用いられる。
 主の霊に満たされた忠実なヤハジエルを勝ち目のない戦いに用いられ、ヤハジエルは預言者として主のおことばを大胆に語りました。それは、恐れの中にある王ならびにユダの人々を励まし、力づけ、勇気を与えるためでした。
「恐れてはならない。気落ちしてはならない。しっかり立って動かずにいよ。主があなたがたとともにいる。」私たちも信仰生活において、神様が無名のヤハジエルを選ばれたというメッセージを必要としている。ヤハジエルが語った主のことばに励まされ、主のことばに信頼したヨシャパテ王と民は、主の前に大いに喜び、賛美をささげた時に、敵の軍隊は同士討ちをして滅びた。
彼らの勝利の秘訣とは、まず主の前に祈り、主の言葉を信頼したことです。私たちも問題の渦中に振り回され過ぎないように神様のおことばを信頼して、祈り続けましょう。そして、主の霊に満たされた忠実なヤハジエルを用いられたように、私たちも主の霊に満たされることを求めましょう。