『神様の偉大さを知る』  エペソ1章15-19節 2018年9月2日(日)港

    『神様の偉大さを知る』  エペソ1章15-19節 

 私たちが信じている神はどのようなお方であるかをよく知るようにと勧めているのが17−19節である。

 17節では、パウロは、エペソ教会内にて間違った教えに惑わされているクリスチャンたちに、自分たちが信じている神はどのようなお方であるのかを知るために、知恵と啓示の御霊が栄光の父から与えられるように祈り願っている。
 聖霊によって与えられる知恵と啓示によって偶像崇拝から守られ、まことの教えか、あるいは偽りの教えかを見分けることができる。
『助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。』(ヨハネ14章26節) 

 続いて18節で、「心の目」がはっきりと見えるようになって、神様を信じている者に与えられる望みや富がどれだけすばらしいものであるかを知ることができるようにと祈り願っている。
 この「心の目」は新約聖書ではここだけの言葉で、人間の精神活動の根本である知・情・意の領域を含むものであり、神に召された者は「心の目」で、つまり聖霊によって開かれた心で、神を見、世界を見、社会を見、人を見、自分を取り巻く課題や問題を見なければならない。

 最後は19節で、パウロは神の働きと神の力の偉大さとはどのようなものかを特別な言葉で表現している。神の大能の力=ドミュナスの働き=エネルゲイヤによって、信じる者に働く=エネルゲイア、神のすぐれた力=ドミュナスと訳している。エネルゲイアから「エネルギー」が、ドミュナスから「ダイナマイト」という言葉が生まれた。ところが、私たちには神を深く知る理解力や知恵を曇らせてしまう罪の力という肉の弱さがあり、しかも罪の力には歯が立たない。

 しかし、イエス・キリストは神を深く知るための妨げとなる罪の力から解放してくださった。さらに、イエス・キリストを信じるすべの人に内住しておられる聖霊の働きによって、より深く神について知ることができる様にしてくださったのである。“神を深く知れば知るほど、信仰はより深められていく”
 
『私たちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、あな
 たがたに与えてくださいますように。』 (エペソ1章17節)