「世の終わりに備えよ」ダニエル書9章24節―27節 要約 2018年7月29日(日)

 「世の終わりに備えよ」ダニエル書9章24節―27節 

 今から約2600年前に書かれたダニエル書9章24―27節を中心に世の終わりの預言について学ぶ。この箇所はダニエル70週預言である。
 この70週預言とはペルシャのアルタシャスタ王によるエルサレム再建命令(ソロモン王による第一神殿は、BC586年バビロン帝国が破壊)が出てから7週目(49年:1年を1日:エゼキエル書4章6節))に再建完了、さらに62週(434年)経過してメシヤが断たれる(キリストの死)。その後エルサレムはAD70年(ヘロデ王による第二神殿)にローマ軍により破壊。イスラエル人は祖国を失う。1948年のイスラエル共和国再建までのおよそ1900年間流浪の民となる。

 つまり、ダニエル69週とはユダヤ人についての預言であり、69週の後に挿入された教会時代は7年間の患難時代の前に終わる。クリスチャンは患難時代に入る前に地上から空中まで携挙されて、患難時代から守られる(大患難後の携挙説もある)。

 7年の患難時代の前に(?)北の王国といくつかの同盟国が、ある日イスラエルを攻め入るが(エゼキエル38章)、神のご介入によりイスラエルは圧倒的に勝利する。
 その頃に復興ローマ連合国(10の国)が興り、連合国のリーダーが中東和平条約を締結させる。その結果エルサレムに第三神殿が建設される。

 さて、前半の3年半は平和であるが、後半の3年半(大患難)は、復興ローマ連合国のリーダー(反キリスト)が、ユダヤ教を迫害し、世界の政治、経済、宗教を統合する(恐怖時代:黙示録13章)。

 大患難の終わり頃にハルマゲドン(メギドの丘)周辺に世界各国の軍隊が集結し世界戦争勃発となる。その最中にキリストの地上再臨により戦争が終結する。つまり、聖書が言う世の終わりとは、人類の滅亡ではなく時代の終わりである。神が人間に託された時代の終焉を意味する。

 続いて、キリストによる平和な世界統治が始まる。その期間は1000年間で地上千年王国と呼ばれる。その後は、永遠の御国の到来である。 
「まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わされた方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきにあうことがなく、死からいのちに移っています。」(ヨハネ5章24節)